れいわ新選組は公示前の3議席から倍増させ、存在感を見せつけた。獲得議席が確定する前の27日夜に記者会見した山本太郎代表は「宗教団体や労働組合、企業のような後ろ盾がない私たちは全国の多くのボランティアに支えられた」と躍進の理由を語った。体調不良のため会見後のテレビインタビューなどは取りやめた。

◆「政治とカネより、一番は30年の不況だ」

 山本氏は会見で「政治とカネは重要な問題だがそれがメインではなく、一番は30年の不況だ」と指摘。立憲民主党が大幅に議席を増やしたが、消費税をはじめとする経済政策や外交・安全保障政策などで立民が「自民党と変わらない。今の彼らの政策のままでは無理だ」と述べ、立民を軸とした連立構想に加わることを否定した。

討論会で発言するれいわ新選組の山本代表=10月12日

 公約では結党以来の看板政策である消費税廃止に加え、高校卒業まで月3万円を給付する子ども手当や大学院までの教育無償化、社会保険料の引き下げなど、若者や現役世代を意識した独自の政策が目立った。ネット戦略でも功を奏した。(長崎高大) 

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