今回の衆議院選挙で、いわゆる裏金議員は46人が立候補しましたが、28人が落選しました。
■党の判断に不満を表す候補者も
固い表情でマイクを持ち、敗戦の弁を述べる丸川珠代氏。声はかすれ、疲れがかいま見えます。 丸川氏「問題が起きてから今に至るまでの我が党の対応に対して、国民の皆様、地域の皆様の理解が得られるような状況になかったということだと思います」
他にも、閣僚経験者らの落選が相次ぎました。
無所属下村博文氏
「皆さん、この度は本当に申し訳ございませんでした。全力で応援いただいたにもかかわらず私の不徳の致すところです」
下村氏は、「不徳の致すところ」「私の不徳の致すところで」「これは私の不徳の致すところです」など、繰り返し述べました。
そして、いわゆる「安倍派5人衆」のなかでは、復興大臣などを歴任した高木毅氏が2万票以上の差をつけられ、落選しました。 高木氏「この度の選挙に際しましては、多くの皆様方に力強くご支援をいただいたにもかかわらず、このような結果になりました。改めて皆様方に心よりおわびを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」 武田良太氏
「結果を厳粛に受け止めて、次に向かってゼロからスタートいたします。本当に申し訳なく思っています」
敗戦の弁では、党の判断に不満タラタラの候補者も少なくありませんでした。
衛藤征士郎氏「結果として不起訴・起訴と決めたそのことに対して、政治が介入して処分をやった。この誤解は大きい」 三ツ林裕巳氏
「政治資金の不記載、それについての内容・使途不明がない。そして、私的流用がない。これは党も分かっている。そういった結果で非公認は、私としては納得できなかった」
自民党の裏金事件に関係し、公認を得られなかったり、比例への重複が認められなかったりした候補者は46人。このうち当選は18人にとどまり、28人が落選しました。
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■裏金議員追加公認でも過半数届かない情勢■裏金議員追加公認でも過半数届かない情勢
こうしたなか、当選を果たした世耕弘成氏は「皆さん、無所属新人の世耕でございます。本当に何の組織もない、そういう選挙でありました。応援していただいた後援者の皆様には、手作りの選挙で応援いただきました」と述べました。しかし、保守票の奪い合いとなったことで、地元には禍根を残しました。
世耕氏「事情や立場があって来られなかった方、多くの方に迷惑をかけたことはおわびしたい。選挙が終わったら、ノーサイドという精神で臨んでいきたい」
世耕氏は「ノーサイド」の先には自民党への復党も視野に入れているようです。
世耕氏「(Q.自民党復党は?)これは自民党がお決めになることだと思っています」
「(Q.復党を希望?)政治を安定させるために行動していきたい」 瀬戸際で勝利をつかんだのは、裏金問題で政調会長を辞任した萩生田光一氏です。固い支持基盤を持ちますが、今回は激しい逆風が吹き、立憲民主党の候補との差はわずか7500票ほどでした。 萩生田氏
「途中経過で多くの同志が議席を失っています。もともと原因は我々が作ったこともあったので、同志の想いもしっかり背負って、頑張らないといけない」 石破茂総理は、非公認の裏金議員が当選した場合、追加公認して自公で過半数の中に含める方針を示していましたが、全員を追加公認しても過半数には届かない情勢です。
(「グッド!モーニング」2024年10月28日放送分より)
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