27日に投開票された衆院選の沖縄4選挙区は、自民党とオール沖縄が2議席ずつを獲得し、改選前と同じ構図となった。派閥の裏金問題などで全国的に批判が集まった自民だが、県内では辛うじて改選前議席を確保。オール沖縄側も議席を守り、2対2の伯仲する構図が継続した。県民からの負託を受けた4人は支援者に謝意を示し、国政への決意を述べた。選挙区で敗れ比例復活を果たした候補は国政での活躍を誓った。

 減税と教育の無償化を掲げた山川泰博さん(54)は、選挙区で敗れた。重苦しい雰囲気に包まれた豊見城市平良の選挙事務所で午後11時半ごろ、硬い表情のまま敗戦の弁を述べた。

 2区で挑んだ前回衆院選で苦杯をなめてから約3年間、地元豊見城市に戻り、住民の声に耳を傾けてきたが支持は広がらなかった。

 「物価高対策と教育の無償化を訴えてきたが、なかなか浸透できなかった。僕の力不足だ」とあいさつ。集まった支援者に頭を下げ、比例復活の結果を待った。(社会部・末吉未空)

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