北海道釧路市長選は27日、衆院選と同日で投開票され、新顔で前道議の鶴間秀典氏(50)が、新顔で前道議の笠井龍司氏(59)、現職の蝦名大也氏(65)との保守系無所属の三つどもえを制し、初当選した。当日有権者数は13万5139人。投票率は55.73%(前回43.66%)だった。

 確定得票数は鶴間氏2万7103票、笠井氏2万5702票、蝦名氏2万1081票。

 鶴間氏は約6300票差に迫った前回に続く市長選。現市政を「失敗を恐れるあまり中途半端に陥っている。もっとチャレンジすべき」と訴え、批判票を集めて支持を広げた。

 笠井氏は立候補表明が9月上旬。「人が代われば局面が変わる」と訴えたが、出遅れが響いた。蝦名氏は4期16年の実績を強調。過去最多に並ぶ5選をめざしたが、多選批判をかわしきれなかった。

 初当選を果たした鶴間氏は支持者らを前に、「今の釧路は若者が出て行って、帰って来ない。住んで楽しく、夢と活気のある釧路にしていきたい」と語り、人口減少対策のほか、子育てや教育、介護などの充実に向けて取り組む考えを示した。(山本智之、古源盛一)

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