1票を託す有権者(イメージ)

 27日投開票の参院岩手選挙区補欠選挙と衆院選について、岩手県選挙管理委員会は28日、二つの町選管の開票結果に誤りがあったと発表した。町の担当者が得票数を県に報告する際、間違った数値を入力したことが原因。軽米町では参院補選の候補者を取り違え、候補者の一人は得票数が約1000票も少なくなっていた。

 県選管などによると、参院補選は木戸口英司氏と田中亜弓氏の軽部町での開票結果に誤りがあった。町選管は県選管にインターネットメールで、木戸口氏の得票数を918票、田中氏の得票数を2065票と報告。しかし、実際は両者の得票数は逆だった。

 担当者1人が開票結果の用紙を見て、入力作業を行った。だが複数人を作業に充てず、読み合わせなどの確認をしなかった。作業に関するマニュアルはなく、町選管は「非常に重い誤りをしてしまった。再発防止に努める」などとコメントした。

 大槌町では衆院選の鈴木俊一氏の得票数について、実際の3065票よりも2票少ない3063票と報告していた。入力ミスが原因という。【高橋昌紀】

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