▼連立政権 安定した政権運営のため、複数の政党が協力して政権を組むこと。連立を組む政党から閣僚が任命される。与党でも閣僚を出さない党の協力は「閣外協力」という。自民党は石破茂政権で公明党と連立を組んでおり、同党の斉藤鉄夫氏が国土交通相を務める。

1993年に自民党が衆院で過半数を割り、非自民非共産の細川護熙連立政権が誕生した。下野した自民党は翌94年に社会党委員長の村山富市氏を首相に担ぎ、社会党、新党さきがけと連立を組み政権に復帰した。自民党は2009年に再び下野したが、12年に民主党から政権を取り戻したあと公明党と連立を組み、現在まで続く。

衆院選で自公は首相指名や法案、予算案の可決に必要な過半数の233議席を確保できなかった。政権運営のしやすさの目安として、すべての常任委員会で半数をとり委員長を独占できる「安定多数」(244議席)、すべての常任委員会で過半数を確保し委員長を占められる「絶対安定多数」(261議席)、憲法改正の発議や参院で否決された法案の衆院での再可決ができる「3分の2」の310議席などがある。

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