衆院選で議席4倍増の躍進を果たした国民民主党の玉木雄一郎代表は29日、記者会見で、特別国会で行われる首相指名選挙での多数派形成を模索する自民党や立憲民主党との党首会談について、「求められれば断るものではない」と述べた。

会見で玉木氏は、「私がほしいのはポストではなくて、選挙で約束した手取りを増やす、国民の懐を潤す経済政策の実現がほしい」と強調。

「とにかく政策実現に全力を傾けるので、連立入りすることはない」と述べ、衆院選で過半数割れした自公政権への参加を改めて否定した。

政策ごとに連携する「部分連合」については、「定義が分からないことはなかなか答えにくい」と述べるにとどめた。

また、玉木氏は、「自民だけではなく、立憲、維新もだと思うが、それぞれ幹事長、国会対策委員長が情報交換をしていると報告は受けている」と明かした。

その上で、党首会談については「求められれば何を決めていくかによるが、拒否するものではない」との考えを明らかにした。

一方、特別国会での首相指名選挙での対応を巡っては、「『玉木雄一郎』と1回目も2回目(=決選投票)も書くというのが我々の方針だ」と述べた。

他党から協力を求められた場合については、「もし書いてほしいという話があれば、コミュニケーションは取っていきたいと思うが、今の時点でこれがあるからこうだみたいな話はない」とした。

衆院選で28議席を獲得した国民民主党は、自公・立憲がともに過半数を得ていない状況で、キャスティングボートを握る形となっている。

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