「イット!」は、今回の衆院選で当選を果たした中で、ある共通点を持つ3人に着目しました。
立憲民主党・福森和歌子氏:
枠ができたということは本当にありがたかった。
自民党・伊藤忠彦復興相:
私の立場ではコメントは差し控えさせていただく。
公明党・山口良治青年局長:
このたびの“大勝利”を勝ち取らせていただくことができた。
三者三様の反応を見せましたが、その共通点とは、比例代表で“棚ぼた”ともいえる運に救われ、落選から当選へと結果が一変したのです。
きっかけとなったのは、国民民主党の想定を超える大躍進でした。
国民民主党・玉木雄一郎代表:
今回(比例の)3議席、東海ブロックで2議席、北関東ブロックで1議席、返上というか他党に譲る形になってしまった。
棚ぼた当選が起こった比例の東海ブロックでは、国民民主党からいずれも小選挙区との重複で6人が立候補。
比例の得票数によって3議席分の当選者が割り当てられた一方、6人のうち5人が選挙区で当選したため、比例の候補者名簿には1人しか残らない状況となってしまったのです。
そのため、本来、国民民主党に割り当てられる3議席のうち空席となった2議席分が自民党と立憲民主党の候補に割り当てられることに。まさに“棚ぼた”です。
この珍現象で救われた自民党の当選者が、伊藤忠彦復興相でした。
小選挙区では、立憲民主党の候補に約2万票の差をつけられ敗北。
国民民主党の議席を譲られる形で、辛くも現職大臣の面目を保った格好の伊藤氏は会見で「選挙結果については私の(復興相としての)立場ではコメントを差し控えさせていただく」と述べるにとどめました。
同じ東海ブロックではもう1人、立憲民主党の福森和歌子氏も“棚ぼた”当選で議席を獲得しました。
立憲民主党・福森和歌子氏:
ありがたいというか、びっくりというか、せっかくいただいた貴重な枠ができたということは、本当にありがたかったし祈る思い。国民民主党に投じた方のためにも、その方々が望むことをやっていきたい。
もう1人、北関東ブロックで落選から当選へと運命が逆転したのが、公明党の山口良治氏です。
当選判明直後、SNSに投稿された映像では喜びを爆発させていた山口氏。
FNNの取材には「議席をいただいた以上、国民の皆さまのために誠心誠意働いて参ります」とコメントしました。
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