神戸市で開かれた兵庫県知事選の立候補予定者による公開討論会。左から大沢芳清氏、稲村和美氏、清水貴之氏、斎藤元彦氏=29日夜

 斎藤元彦前兵庫県知事の失職に伴う知事選(11月17日投開票)の立候補予定者による公開討論会が29日、神戸市で開かれた。出馬表明している7人のうち、斎藤氏、元尼崎市長稲村和美氏、日本維新の会を離党した元アナウンサー清水貴之氏、医師の大沢芳清氏の4人が出席。斎藤氏の疑惑告発文書問題への対応や、今後の施策を巡り議論した。  稲村氏は文書問題について斎藤氏に「対応が適切だったなら、県政の停滞や混乱の原因は何だと考えるか」と質問。斎藤氏は「文書に問題があると考え、調査せざるを得なかった。最大の対応をしてきたが結果的にこういう状況になり、責任がある」と述べた。  斎藤県政への評価を「賛成」「反対」「どちらとも言えない」の3択で答える場面では、大沢氏が唯一「反対」とし「病院の統廃合も続き、福祉や医療に冷たい県政だった」と批判。「どちらとも言えない」とした清水氏は「給与カットや教育政策は方向性が同じ。県立大無償化などは議論の余地がある」とした。  NPO法人などでつくる「ひょうご市民活動協議会」が主催した。


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