今回の衆議院選挙で、なぜ国民民主党は躍進し、キャスティングボートを握る存在となったのでしょうか。玉木雄一郎代表(55)の素顔を知る元秘書に話を聞きました。
■元秘書が明かす玉木氏の素顔とは?
若い世代や無党派層に加え、自民党支持層からも票を集めた玉木代表は26日、福岡県の博多駅で「頼むよ。応援よろしくお願いします」と呼び掛けました。日を追うごとに聴衆が増えた街頭演説。東京・高田馬場駅では10日、大学生から「写真1枚いいですか」と頼まれ、玉木代表は「いいよ、いいよ」と笑顔で応じるなど、行く先々で写真攻めにあいました。
玉木代表は「何年生?」と声をかけ、大学生が「4年生です」と答えると、玉木代表は「初任給上げられるように頑張ります」と笑顔で応じました。
財務省出身の玉木氏は、自民党が政権を奪われた2009年の衆院選で民主党から出馬し初当選を果たします。その後、民進党などを経て、2020年に国民民主党の代表に就任しています。その素顔とは…。玉木氏を「オタク気質はないが、のめり込むと、すごくのめり込む」と評するのは、香川県で玉木氏の秘書を2年間務めた前川幸輝さん(27) です。今は高松市議会議員として活動していますが、今回の衆院選も手伝うなど、玉木氏をよく知る人物です。
前川さん「(玉木氏は)スマホ中毒みたいになってしまっていて。(車の)移動中とかもスマホを常にチェックして。『代議士、少し目を離した方がいいんじゃないですか』という話をする」 片時もスマホを手放さないという玉木氏。ある時、後部座席から聞こえる奇妙な声に気付き、前川さんが振り返ると、玉木氏がスマホのアプリで英会話の練習をしていたことも…。 前川さん
「『気味悪いな』とは思わないが、急に喋り出すので。僕の父親も玉木氏と年は変わらないんですが、僕の父親より100倍スマホを使いこなしたり、SNSを使いこなしてるという感じで、何なら僕よりも使いこなしてるんじゃないかな」
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■石丸伸二氏のSNS戦略をヒントに■石丸伸二氏のSNS戦略をヒントに
自身のSNSの更新も頻繁に行っている玉木氏。フォロワーは、YouTubeが30万人、Xも40万人を超えます。さらに、今回の衆院選では「ネットどぶ板」と称し、SNS戦略にも力を注ぎました。 玉木代表「私の写真を撮って。動画でもいい。LINEでも何でもいいから、誰かに伝えてください。拡散してください」 選挙戦最終日の26日夜、東京駅で聴衆にスマホのライトをかざしてもらい、まるでライブ会場のペンライトのような効果を生みました。この映える写真が、大量に拡散されました。 前川さん
「街頭演説は、ある意味一方的なところがある。スマホのライトを照らして(聴衆に)参加してもらう参加型。どれだけ人が集まっているかを写真で伝えられる。すごく戦略が練って練られた手法だったと思う」 こうしたSNS戦略は、玉木氏も認めているように、初出馬した都知事選で2位と大健闘した石丸伸二氏をヒントにしたものでした。 前川さん
「ネットを駆使して、ネット民に対して、たくさん細かいアプローチをしていく。これがどぶ板であり、これがネット選挙なのかなと思う」
(「グッド!モーニング」2024年10月30日放送分より)
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