任期満了に伴う栃木県知事選が31日告示され、6選を目指す現職の福田富一氏（71）と、栃木革新懇事務局長で新人の針川佐久真氏（74）の2人＝いずれも無所属＝が立候補を届け出た。投開票は11月17日。
争点は福田氏の多選の是非。6選すれば現職では最多の当選回数となる。共産党の推薦を受ける針川氏は、告示3週間前に立候補を表明。福田県政を「（多選で）県民の声が県政に反映されていない」と批判する。自民党県連と公明党県本部の推薦を受ける福田氏は「多選については県民の判断をいただく」とし「不確実性の時代に、物事をスピーディーに運ぶには経験も人脈も必要」と主張する。
同日に投開票される宇都宮市長選では現職が同じく6選を目指しており、福田氏は「2人で県都の街づくりをやらせてもらいたい」と相乗効果を狙う。針川氏は県立特別支援学校の寄宿舎廃止の撤回などを訴えている。【有田浩子】
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