公明党の石井啓一代表は31日、党会合で代表を辞任すると表明した。「非常に厳しい選挙結果となった。すべて代表である私の責任であり、代表を辞することを決めた」と述べた。公明党は11月9日に開く臨時党大会で後任の代表を選出し、新体制で党の立て直しを狙う。
今回の衆院選で石井氏は埼玉14区から初めて小選挙区に挑んで敗れた。党代表の落選は2009年衆院選の太田昭宏元代表以来15年ぶりとなった。公明党は改選前に32あった議席数を24に減らした。
石井氏は衆院選の選挙対策本部長を務めた西田実仁幹事長からも引責の申し出があったものの引き留めたと明かした。「党再建を考えた場合に引き続き職務を果たしていただく必要がある」と説明した。
公明党は衆院選の目標について①候補者を立てた11小選挙区の完全勝利②比例代表で公示前勢力の23議席以上――を掲げていた。小選挙区は4勝7敗と負け越し、大阪は擁立した4小選挙区全てで日本維新の会に敗れた。比例も20議席にとどまった。
【関連記事】
- ・公明党・石井啓一代表が落選 小選挙区4勝7敗
- ・公明党、比例票600万割れの衝撃 長期低落防ぐ党再建論
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。