北朝鮮が31日朝、ICBM(大陸間弾道ミサイル)級の弾道ミサイルを発射しました。
防衛省によりますと、北朝鮮は31日午前7時11分頃、平壌近郊から少なくとも1発のICBM級弾道ミサイルを北東方向に発射しました。
ミサイルは1時間26分飛翔し、午前8時37分頃、北海道・奥尻島西方の日本のEEZ(排他的経済水域)の外側の日本海に落下しました。
飛翔距離は約1000km、最高高度は約7000kmを超えると推定されます。
中谷防衛相は、これまでで最長の飛翔時間、最高の飛翔高度だったとした上で、「新型の弾道ミサイルだったかも含め分析中だ」と述べました。
ICBM級のミサイルを発射した北朝鮮の狙いについて、FNNソウル支局・一之瀬登記者が中継でお伝えします。
北朝鮮は発射からわずか5時間という異例の早さでICBMの試験発射を行ったと発表しました。
5日後に迫るアメリカの大統領選挙を強く意識した動きといえます。
朝鮮中央通信は、ミサイルが炎を上げて上昇する画像を公開し、北朝鮮が31日朝にICBMの試験発射を行ったと報じました。
北朝鮮はミサイルの発射でアメリカと韓国に強い反発を示すと共に、北朝鮮の派兵でロシアに向けられている国際社会の批判をかわす思惑もあるとみられます。
また、アメリカ全土を攻撃できるICBMを大統領選挙の前に発射したことで、ハリス氏とトランプ氏のどちらが当選したとしても核・ミサイル開発を進める姿勢を強調した形です。
韓国国防省は、北朝鮮が7回目の核実験に踏み切る可能性も指摘していて、大統領選前後の北朝鮮の動向に各国が警戒を強めています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。