全国の中核市の市長などが一堂に会する会合が31日、秋田市で開かれ、再生可能エネルギーや文化・芸術を通じたまちづくりに向け、議論が交わされた。

「中核市サミット」は毎年開催され、全国に62ある人口20万人以上の中核市の市長や職員などが、共通の課題について議論を交わす。

秋田市が会場になるのは初めてで、穂積市長が「このサミットが皆さまにとって、これからをつくる、これからを生きるために実り多きものになることを祈念します」と歓迎の言葉を述べた。

今回は「これからをつくる、これからを生きる」をテーマに、再生可能エネルギーや文化・芸術による地域の振興について意見が交わされた。

また、長年にわたり風力発電を研究する東京大学の荒川忠一名誉教授が「洋上風力発電によるカーボンニュートラルと地域振興」をテーマに講演し、「脱炭素化を進めるために風力発電の比率を上げ、地元企業が積極的に風車製造などの分野に参入することが地域の振興につながる」と強調した。

加えて「若い世代に関心を持ってもらうため、アートと洋上風力を組み合わせたイベントを開催してはどうか」と提案した。

この後、脱炭素化や芸術文化の振興に連携して取り組むことを盛り込んだ「中核市サミット秋田宣言」が採択された。

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