公明党の西田幹事長と国民民主党の榛葉幹事長との会談は、両党の国会対策委員長も同席して1日午後、国会内で行われ、国民民主党側が政策案件ごとに各党に対応するとしているのを踏まえ、意見を交わしました。

この中では、いわゆる「年収の壁」をめぐり、国民民主党が主張している「103万円の壁」を見直し、所得税の基礎控除などを受けられる金額を引き上げることについて、協議を進めていくことで一致しました。

また西田氏が、社会保険料負担に関わる「106万円の壁」や「130万円の壁」の見直しも必要だと伝えたのに対し、榛葉氏は扱いの議論には応じる考えを示しました。

一方、両氏は、政治資金についてチェックする第三者機関のあり方など、政治改革に関する協議も行っていくことを確認しました。

そして、公明党の新たな代表が選出されたあと、特別国会が召集される見通しの今月11日をめどに、両党の党首会談を行うことで合意しました。

公明 西田幹事長「政策は公明党と共通している部分が多い」

公明党の西田幹事長は記者団に対し「いわゆる『年収の壁』については、所得税とともに社会保険料の壁の問題もある。これを突破するチームをつくり、施策をつくっていきたい」と述べました。

その上で「国民民主党が唱えている政策は公明党と共通している部分が数多くあり、議論を深めて与党や政府全体を動かしていきたい。選挙で示された民意に素直に反応し、変えていくべきものを変えていく」と述べました。

国民 榛葉幹事長「公明とも案件ごとに協議」

国民民主党の榛葉幹事長は記者会見で「自民党や立憲民主党と同様に、公明党とも案件ごとに協議することで合意した。公明党も『103万円の壁』をはじめとする年収の壁については、前向きに検討していきたいと言っていたので、『103万円の壁』を一日も早く取っ払って、手取りを増やすことを実現したい」と述べました。

その上で、国会改革や政治改革については「政治とカネの問題は言うまでもなくさまざまな問題が山積していて、政治改革や国会改革はまったなしだ。年内に結論が出せるよう与野党で協議していくべきだ」と述べました。

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