北朝鮮による拉致問題をめぐっては、政府が認定している拉致被害者以外に「拉致されたのではないか」という家族らからの届け出を受けて警察などが調査している行方不明者が871人います。

政府は認定の有無にかかわらず、すべての拉致被害者の帰国実現に向けて協力を呼びかけたいとして、行方不明者の家族のビデオメッセージを拉致問題対策本部のホームページで公開しました。

55年前、青森県弘前市で行方が分からなくなった今井裕さんの兄の英輝さんは「拉致されたと思われる証拠がいくつもある。早く解決してほしい」と訴えています。

また50年前に新潟県佐渡市で行方が分からなくなった大澤孝司さんの兄の昭一さんは「当たり前の家族の団らんをもう1回再現したい。皆が待っている」と呼びかけています。

メッセージを公開したねらいについて、林官房長官は「国民が心を一つにしてすべての拉致被害者の1日も早い帰国実現への強い意志を示すことが問題解決に向けた力強い後押しとなる」と述べました。

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