衆院東京15区、島根1区、長崎3区の3補欠選挙の投票が28日午前始まった。即日開票され、同日深夜までに大勢が判明する見通しだ。島根1区は与野党対決の構図。自民党は派閥の政治資金パーティー裏金事件などの逆風を受け、東京15区と長崎3区で候補を擁立せず不戦敗となった。結果は岸田文雄首相の政権運営に影響する。

衆院東京15区補欠選挙で、投票用紙に記入する有権者(28日午前、東京都江東区)=共同

東京都江東区選挙管理委員会によると、東京15区の正午現在の投票率は8.85%で、2021年衆院選の同時刻を5.47ポイント下回った。島根県選管によると、島根1区は午前11時現在で14.33%。21年の同時刻を1.03ポイント下回った。長崎県選管の発表では、長崎3区は午前10時現在で6.33%。同様に4.00ポイント下回った。

東京15区補選は、公選法違反事件を巡る柿沢未途氏=自民離党=の辞職に伴う。東京都の小池百合子知事が支援した無所属新人の作家乙武洋匡氏(48)=国民推薦、日本維新の会新人の元会社員金沢結衣氏(33)=教育推薦、立憲民主党新人の元江東区議酒井菜摘氏(37)、諸派新人の大学客員教授飯山陽氏(48)ら計9人が立候補した。

島根1区補選は、自民の細田博之前衆院議長の死去により実施。自民新人の元中国財務局長、錦織功政氏(55)=公明推薦、立民元職の亀井亜紀子氏(58)の一騎打ちとなった。

裏金事件を巡る谷川弥一氏=自民離党=の辞職を受けた長崎3区補選は、立民前職の山田勝彦氏(44)=社民推薦、維新新人の学習塾経営井上翔一朗氏(40)=教育推薦=が出馬した。〔共同〕

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