岸田前首相は、6日、BSフジプライムニュースに出演し、アメリカ大統領選挙でトランプ氏が当選を確実にしたことを受け、「できるだけ早く相手と接点を持って、いい印象を持ってもらうことが最も大事なポイントだと思う」との考えを示し、石破首相との早期会談に期待を寄せた。
また、岸田前首相は、「トランプ大統領の過去のやり方を見ると、予見可能性があまり高くない。世界中がやっぱり身構えている」と国際情勢を分析した。
その上で「日本としては、この予見可能性を少しでも高めるための人間関係構築や外交努力をすることによって、アメリカとの関係をいかにコントロールするかが大事になってくる」と強調した。
さらに、アメリカで2026年に中間選挙が行われることを念頭に「最初の2年間が日本の外交の腕の見せどころだ」との考えを示した。
また、トランプ政権が発足後、中国に対して関税を大幅に引き上げるとの懸念については「米中の関係だからといって人ごとでは済まない。米中の関係であっても、日本はアメリカとの意思疎通のもとにしっかり対応を協議する。注文をつける。こういった関係も作っておかなければならない」と首相としての経験も披露、首脳同士の信頼関係構築の重要性を重ねて強調した。
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