衆議院選挙を受けた特別国会が11日開会し、石破首相が第103代の内閣総理大臣に指名されました。

国会では午後、衆議院本会議で総理大臣指名選挙が行われ、与党が過半数割れしていることから、1度目の投票では決着がつかず、石破首相と立憲民主党の野田代表の30年ぶりとなる決選投票の結果、石破首相が総理大臣に指名されました。

破れた野田代表は、「野党が連携して、政権を取りに行くという共通認識が作り切れていなかった」と述べ、あらためて国会で過半数割れしている与党に対峙(たいじ)する姿勢を強調しました。

立憲民主党・野田代表:
結果的には敗れましたので、残念でありました。石破さんも221票ということは、決選投票でも過半数とれていないということなので、相当厳しい政権運営になるだろうと思います。

総理指名選挙に先立ち、石破首相は午前、国民民主党の玉木代表、立憲民主党の野田代表と相次いで会談を行いました。

石破首相:
野党の皆さま方のご意見というものを誠実に謙虚に承りながら、ご協力をお願いした次第であります。

玉木代表は、選挙で掲げた「年収103万円の壁」の引き上げの実現に協力を求めました。

また、野田代表は、政治資金規正法の再改正に向けて、他の野党と協力して、政治改革の関連法案を国会に提出し、協議したいとの姿勢を伝えました。

夕方、石破首相は公明党の斉藤代表と与党党首会談を行い、まもなく第2次石破内閣が正式に発足します。

法相に鈴木馨祐衆院議員が初入閣し、農水相には2度目となる江藤拓衆院議員が就任します。また、国交相には公明党の中野洋昌衆院議員が初入閣します。

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