アメリカ政府高官は13日、記者団に対し、バイデン大統領と中国の習近平国家主席が、南米ペルーの首都リマで開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議に合わせて今月16日に首脳会談を行うと明らかにしました。
両首脳が対面で会談するのは、去年11月以来、1年ぶりです。
高官によりますと、会談では両国の軍どうしの対話や、台湾や南シナ海の問題について話し合われるとみられるほか、バイデン大統領はウクライナ情勢について、ロシア西部で北朝鮮の兵士が戦闘に参加を始めたとして、深い懸念を伝える予定だということです。
また、アメリカで社会問題化している薬物の「フェンタニル」の原料が中国で製造されているとされる問題についても意見を交わすとみられるということです。
両首脳による会談はアメリカで来年1月にトランプ次期政権が発足するため、今回が最後になる見通しです。
トランプ次期大統領は、中国に一段と高い関税を課す構えで、バイデン大統領としてはトップどうしの会談によって中国との関係を安定化させたうえで政権移行を円滑に進める考えとみられます。
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