日本維新の会の代表選が17日、告示される。馬場伸幸代表(59)は衆院選敗北の責任を取る形で不出馬を表明。これまでに、吉村洋文共同代表(49)=大阪府知事▽松沢成文参院議員(66)=神奈川選挙区▽金村龍那衆院議員(45)=比例南関東ブロック▽空本誠喜衆院議員(60)=広島4区――の4氏が立候補を表明した。新代表は12月1日の臨時党大会で選出される。
維新は10月の衆院選で公示前の43議席から5議席減らし、比例得票も約300万票減少した。来夏の参院選に向け、代表選では党の立て直しを主な争点に、国政政党として「大阪一極集中」から脱却すべきかどうかの論戦も交わされるとみられる。
立候補には首長や議員ら特別党員50人の推薦が必要。有権者は特別党員と党費を2年以上納めた一般党員で、「1人1票」を持つ。特別党員は臨時党大会で直接投票し、一般党員は事前に郵便投票する。大半を占める一般党員の支持が鍵となる。
代表選を巡っては、一部で見直し論も出ている。現行の党規約は国政選挙などの後に実施すると規定。だが、今回のように首相指名選挙で交代が決まっている代表に投票するなど矛盾も生じており、代表を任期制にする案もある。また、候補者の乱立防止などの観点から、前回は30人以上としていた推薦人の要件を厳格化したが、50人を集めるのはハードルが高いとの意見もある。【東久保逸夫、鈴木拓也】
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