長崎市の鈴木市長は南北幹線道路の整備に伴い、平和公園周辺のスポーツ施設について陸上競技場を別の場所に移す再配置の方針を被爆者4団体に説明しました。

鈴木史朗 市長
「再配置先はプールを陸上競技場に、陸上の練習場を中部下水処理場跡に。パターン4の方針が適当であると我々としては考えています」

長崎市の鈴木市長の説明によりますと、南北幹線道路の整備によって市民総合プールを市営陸上競技場に移し、陸上競技場の400メートルを中部下水処理場跡に再配置します。

市民や被爆者団体からは、競技場存続の要望が出されていましたが、下水処理場跡へのプール移転案は地盤整備などに20億円近くかかるため、採用されませんでした。

被爆者団体側からは競技場は爆心地に近く、歴史的な経緯からも残すべきだと反対の声が上がりました。

県平和運動センター被爆者連絡協議会 平野伸人 副議長
「たくさんの家がつぶれた、亡くなった人がいる。慰霊と建物が潰されたことについて、どういう対応やお考えをお持ちか」

市側は「基本的なコンセプトは変わらない」と強調した上で工事に伴い、原爆犠牲者の遺骨が出た場合には丁重に対応したいとしています。

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