新著「千葉と守る」を手にする熊谷俊人知事=千葉市中央区で2024年11月24日午後8時14分、大槻英二撮影

 千葉県の熊谷俊人知事は14日夜、新著「千葉と守る」の出版記念会を千葉市内で開いた。政治資金パーティーとして行われ、支援者ら約500人が集まった。熊谷氏は来年3月16日投票の知事選への対応を明らかにしていないが、複数の支援者から再選出馬を望む声が上がったという。

 出版したのは成田国際空港会社やキッコーマンのトップら6人との対談集。小泉進次郎元環境相も含まれており、熊谷氏はこの日の定例記者会見で「以前から交流している。私が千葉市長だった時に小泉さんが環境相で、房総半島台風の際には(被災建物の)公費解体の対象が全壊のみから半壊以上へと劇的に見直された。それを知ってもらいたかった」「(小泉氏が自民党)総裁選に出たので、X(ツイッター)で発信して『応援しているのか』と勘繰られたくなく、本という形になった」と説明した。

 パーティーは非公開で、閉会後に報道陣の取材に応じた熊谷氏は、複数の支援者から再選出馬を望む声が上がったことを明らかにし「大変ありがたいこと」と述べた。この日午前の会見では「これまでの取り組みを総括し、自分が担うことが適切なのか自問自答した上で、私の中で固まった時点で表明したい」と語っていた。

 熊谷氏は2021年知事選に初出馬した際にも、表明前に著書を出版している。【大槻英二】

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