日本維新の会の代表選挙が17日に告示され、いずれも初挑戦の4人の陣営が、立候補の手続きを行った。

立候補したのは届け出順に、吉村洋文大阪府知事(49)、金村龍那衆院議員(45)、空本誠喜衆院議員(60)、松沢成文参院議員(66)。

党の共同代表や、大阪維新の会代表を務める吉村氏は、子育て世帯の税負担軽減や、国会議員の高額飲食を含めた「永田町文化」の変革などを訴える。

吉村氏は出馬会見で、「民間では考えられない価値観、古い慣習はぶっ壊していきたい。永田町の飲み食い政治も、もうなし。1人あたり上限5000円だ」と述べた。

党の副幹事長を務める金村氏は、目標である道州制を念頭に、党地方組織を広域化して人材確保や政策立案をしやすくするなど、全国政党化への態勢強化などを訴える。

金村氏は出馬会見で、「都道府県の垣根を越え、道州支部の中で切磋琢磨し、道州制ならではの改革案を提示し、そして首長選挙で奪取できる場所を探していく」と決意を示した。

衆院広島4区選出の空本氏は、議員報酬の一部を被災地に寄付する「身を切る改革」の緩和など、報酬が少ない地方議員も活動しやすくする、党運営の改革などを訴える。

空本氏は出馬会見で、「地方の声がもっと届きやすい組織に変えていきたい。『身を切る改革』は、財政再建にとっては素晴らしかったが、党勢拡大には大きな壁になっている」と語った。

前神奈川県知事で、歴史に関する著書も多い松沢氏は、皇居の移転で関西を「文化の首都」に位置づける構想や、首相公選制の導入などを訴える。

松沢氏は出馬会見で、「憲法改正をしないで、法改正で『日本型首相公選制』が実現できる。吉村候補と大議論したい。これを維新の目標にしようじゃないか」と呼び掛けた。

維新の代表選は、一般党員の郵便投票も、議員の投票と同じ1票となるのが特徴で、12月1日の臨時党大会で新代表が選出される。

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