28日投開票の衆院島根1区補欠選挙で敗れた自民党公認の新人、錦織功政氏=公明党推薦=は同日夜、松江市内の会合で「政治改革に向けた動きを先導していきたいと訴えたが、十分には伝わらなかった。自分の非力を痛感している」と陳謝した。
同日午後8時、投票終了と同時に立憲民主党公認の元職、亀井亜紀子氏の当選確実の一報が流れると、会場に集まった錦織氏の支援者らから「えー」「はあ?」とどよめきが起こった。出席者の一人は「苦しい戦いとは分かっていたが、まさか投票終了と同時に結果が報じられるとは…」と肩を落とした。
同区は衆院3補選で唯一、自民が候補者を擁立し、亀井氏との一騎打ちとなった。小選挙区制導入後、島根県内で自民が議席を失うのは初めて。岸田文雄首相(自民総裁)が告示後、2度にわたり現地入りしてテコ入れを図ったが、派閥パーティー収入不記載事件の逆風もあり、惨敗となった。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。