前知事の失職に伴う、兵庫県知事選が17日に投開票され、前職の斎藤元彦さん(47)が当選を確実にしました。
当選を確実にした斎藤元彦さんが関西テレビの取材に応じ、「物事の本質を県民の皆さん一人一人がいろんな媒体を通じて判断されるという、大事なターニングポイントになる選挙だった」と今回の選挙戦を振り返りました。
■ここまでの支援の広がりは「想像以上」
(Q:今のお気持ちは)
【斎藤元彦さん】「改めて多くの県民の皆さんに、今回ご支援いただいたということを心からお礼を申し上げたいと思ってます。一からスタートした、1人からの選挙戦で組織や政党の支援がない中でのスタートでしたが、こうして多くの県民の皆さんから一票一票、大切なご支援をいただいたということは心からうれしく思います」
(Q:ここまでの支援の広がりというのは想像以上だったか?)
【斎藤元彦さん】「そうですね、想像以上でした。1人からのスタートで、JRの須磨駅からの駅立ちでしたから、最終的に今日もたくさんの皆さん来ていただきましたけど、昨日の三宮センター街のグランドフィナーレも、本当に多くの皆さん来ていただきましたし、本当にうれしく思いますね」
■SNSにどのような可能性を感じたか?
(Q:この選挙戦でSNSにどんな可能性を感じたか?)
【斎藤元彦さん】「県民の皆さんに一人一人訴えかけるっていう街頭活動で、駅立ち、辻立ちをかなりスポットでやらせていただいています。告知をさせていただいたところは、SNSもすごく力だなと思っていまして、例えばJR網干駅で駅出ちさせていただいた時も、普段そんなに通勤客とか少ない時間帯にもかかわらず、SNSを通じて告知したことで、その周辺の人たちがすごく集まっていただいたということがありました。SNSの拡散力は、今回の選挙戦ですごく大きかったと思います」
(Q:SNSだけでなく、一人一人に声をかけることなども合わせて頑張った?)
【斎藤元彦さん】「SNSを通じて街頭活動を告知させているところもあれば、本当に告知なしで、神戸市内の地域とかで街頭活動させていただいたり、活動をすごくやらせていただきました。話をし始めると、多くの県民の皆さんが、少しずつ地域の方が集まって話を聞いていただいて、すごく広がってきたな と思いましたね。
告知なしでもぱっと止まって、スーパーの前で話をし始めたりすることをたくさんのところでやらせていただいた。そうするとそこにおられる方とか、スーパーの中から出てきていただいて、話を聞いていただいたりして、握手したり、チラシを受け取っていただいたり、たくさんやってきた。SNSだけじゃなくて、直接県民の皆さんに選挙のベースである辻立ちとか、街頭活動も大切だっていうのもすごく思いました」
■県議や市長と今後どのようにコミュニケーションを取るのか
(Q:県議や市長と今後どうコミュニケーションを取っていくのか?)
【斎藤元彦さん】「選挙ですから、前回の選挙の時も相手候補が複数おられて、そこに投票される方はもちろんおられます。いろんな候補に一定の得票がいくことは、通常だと思います。大事なのは、この後ですね。選挙結果が出ましたから、民意というものを私はいただいたので、それを受けて、一番大事なのは県の政策ですね。
事業とか予算をどうしていくかということを、これの県職員のみなさんと一緒に仕事をしていくということもそうですし、県議会の皆さんも多くの県議会の皆さんはこれまでも協力的でしたし、今でも応援してくれる方はたくさんおられますから、いい予算、いい仕事をしていくことをしっかりやっていく。市や町の首長さんも一緒だと思いますので、それをやっていけば、必ず県政は前に進んでいけると思います」
■NHK党・立花氏との連携は「全くなかった」
(Q:斎藤さんが演説をされた後に、NHK党の立花さんがやってきて、演説をするパターンが何度か見られた。連携していたのか?)
【斎藤元彦さん】「全くないです。立花さん自体も全く存じ上げてなくて、討論会で一度ご挨拶をさせていただいただけでした。自分は自分のやるべき街頭活動とか、駅立ちをさせていただいたというだけです」
(Q:立花さんはSNS上でも斎藤さんのことを応援していた。立花さんの支持者も投稿しているように見受けられたが、投稿は目にしたか?)
【斎藤元彦さん】「正直、私は自分の選挙で毎日必死でしたので、そういった投稿を見る余裕はなかったですね」
(Q:さまざまな情報がSNS上で飛び交っていました。その渦の中にいた存在として、どういう風に受け止めているか?)
【斎藤元彦さん】「最終的には県民の皆さん一人一人が大切な1票です。それをどこに投じるのかという判断をされるっていうのは、県民の皆さんなんですよね。それをテレビ、新聞の報道それ以外にもYouTubeであったりとか、 XとかSNSとかいろんなものを見られて、雑誌もですけど、それで最終的にはご本人が判断されるということだと思います。それは県民の皆さんの一人一人のご判断が今回重要な選挙の中でされたんだと思います」
■「一人一人が見て、調べて、自分で判断するターニングポイントになる選挙」
(Q:演説の中ではマスコミに対して批判的な不信感も口にするところはあったが、改めてこのマスコミ報道に対してどんなことを思っているか?)
【斎藤元彦さん】「メディア報道については、またいろんな検証や、どうあるべきかということはされると思います。そこは私が何かコメントする立場ではないと思いますけど、県民の皆さんは本当に一人一人が、学生さんも若い方も、高齢者もそうですけど、本当に一人一人がいろんなものを見て、調べて、自分で判断されようとしてるなとすごく感じました。今回の選挙というのは、メディアリテラシーといいますか、物事の本質を県民の皆さん一人一人がいろんな媒体を通じて判断されるという本当に大事なターニングポイントになる選挙だったと思います」
(Q:百条委員会で今後の審議も続いていく。百条委員会、第三者委員会の今回の問題の発端となった告発文問題にこれまで通り対応していくのか?)
【斎藤元彦さん】「百条委員会、第三者委員会も続きますから、そこには対応していく形になります。
一方で、やはり今回選挙戦を通じて思ったのは、やはり文書問題の対応も大事だという中で、県の施策ですね。若者の支援とか高齢者や障害のある方への支援策とか物価対策とか、目の前の県民の皆さん一人一人が大変に思っていらっしゃることとか、政策をもっと進めてほしいという声がすごく強かったので、来年度予算に向けた準備も含めてやっぱり仕事をしていくということが大事だと思います」
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