兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦前知事(47)のパワーハラスメント疑惑などが文書で告発された問題で、県議会の調査特別委員会(百条委)は18日、証人尋問を25日に実施し、斎藤氏に出頭を求めることを決めた。斎藤氏への証人尋問は3回目になる。
斎藤氏を巡っては、元県西播磨県民局長の男性が3月、疑惑を記した文書を一部の報道機関や県議に匿名で配布。元局長は県に公益通報もしたが、県は5月、公益通報の調査結果を待たずに元局長を停職3カ月の懲戒処分とした。
県議会は6月、51年ぶりに百条委を設置。証人尋問が予定されていた元局長は7月、県内の親族宅で亡くなっているのが見つかった。自殺とみられている。
百条委は斎藤氏を含めた関係者から証人尋問を重ね、疑惑の真相究明を目指している。
斎藤氏は再選を確実にした17日夜に出演した民放の情報番組で、文書告発問題への対応を問われ、「これから百条委や第三者委が続く。その調査や審議に対応していくことが大事だ」と述べた。【中田敦子、面川美栄】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。