17日に行われた兵庫県知事選。
斎藤さんへの不信任決議をきっかけに始まった選挙戦だったが、斎藤さんが逆風をはねのけ勝利する結果に。
17日、事務所の前で笑顔で写真撮影に応じた斎藤元彦さん。
支援者:体に気を付けて病気したらあかんよ。
取材に対し改めて当選の喜びをかみしめた。
斎藤元彦さん:少しまだ実感がわかない。みなさんの力を借りることができたので嬉しく思います。
■「不思議な感じの知事選だった」と県民
17日の結果を受け、県民は…
県民:SNSもXとかで見ていてて、(斎藤さんは)自分が思っていたのと全然違う印象に途中でガラッと変わった。不思議な感じの知事選だった。
県民:支持する人がいたから選ばれたと思うので、前よりは信頼できるのかなと。
県民:SNSで広がった情報が信用できるかは疑問だなと持った。不信任した人が再選するのがどうかなとちょっと信用できない気がします。
■序盤は「劣勢」とも伝えられていたが、稲村和美さんに約13万票差つけて勝利
この記事の画像(5枚)支援者:さいとう!さいとう!
「当選確実」の報道を受け陣営の事務所に広がった“斎藤コール”
なかには感極まって涙する人の姿も。 大きな拍手に包まれ、斎藤さんは姿を現した。
再選した斎藤元彦さん:この間すごく厳しい厳しい約9カ月間だったのですが、なにより県民の皆様がこんなに応援していただいている感無量なところがあります。
序盤は「劣勢」とも伝えられていたが、ふたをあけると稲村和美さんに約13万票差つけて勝利する結果に。
『戦う相手が見えなかった』という今回の選挙戦。一体なにが?
■失職直後、駅の演説では立ち止まる人の姿は数人程度
きっかけはことし9月。パワハラ疑惑などを告発された斎藤前知事に対し、県議会は不信任決議を可決。
その後、斎藤前知事が失職して選挙が始まり、過去最多の7人が立候補した。
失職直後、斎藤さんを取材すると…
斎藤元彦さん:おはようございます。
立ち止まる人の姿は数人程度。
斎藤元彦さん:私はやっぱり組織とか政党のご支援がないので、やっぱり苦しい厳しい道のりだと思います。
■選挙戦最終日には埋め尽くされるほどの人だかりが
しかし、選挙戦最終日には…
支持者:斎藤!斎藤!斎藤!
神戸三宮のセンター街が人でうめつくされる事態に。
さらに…
支持者:橋が折れますよ!橋曲がってるよ!
連絡橋にも人が殺到。橋がたわみ、危険な状態となり立ち入り禁止になった。
斎藤元彦さん:すごい人ですね。ここまで人がすごいとは想像していなかったんで。
■“斎藤フィーバー”はなぜ起きたのか
“斎藤フィーバー”はなぜ起きたのか選挙戦に密着すると、いつも演説会場にいたのは…
“斎藤カラー”の青色に身を包んだボランティアスタッフの姿。
演説が始まる1時間以上前から場所取りなどを行っていた。
(Q(ロープは)陣営側からもらってるんですか?)
ボランティア・五条祐介さん:いいえ自腹です。陣営は一本も持ってないです。
最初はたったの10人ほどだったボランティアが、終盤には2900人に。
■選挙戦のカギとなったのは、全国のデジタルボランティア400人
その中でも、この選挙戦のカギとなったのが…。
ボランティア・五条祐介さん:動画・写真を撮るのをLINE上にアップする。その素材をデジタルボランティアの方が全国にいらっしゃいますので、その400人のデジタルボランティアが加工してTikTokやYouTubeに流してくれます。東京や千葉やら北海道やらいろんなとこからやってくる。 少なくとも事実として判明してるのは、女子高生とか中学生が『斎藤さーん』と黄色い声を出してくれるのはTikTokの影響はまちがいない。
全国にいるデジタルボランティア400人が、斎藤さんの演説の様子をSNSにアップし、広く拡散したのだ。
支持者:YouTubeとかXを見ていたらこの人を信じていいんじゃないかなという。
■当選から一夜明け、取材に応じた斎藤さんは意気込みを語った
当選から一夜明け、改めて取材に応じた斎藤さん。
斎藤元彦さん:阪神淡路大震災30年も来年ありますし、万博も来年ですから県職員の皆さんとうちあわせ議論して、来年度予算にむけた準備したい」
19日から始まる知事としての公務について、意気込みを語りました。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年11月18日放送)
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