17日、兵庫県知事選で斎藤元彦氏が再選を果たした。逆風でのスタートとなったが、SNS活動などを通じて徐々に支持者を増やしていった斎藤氏。最終的には、次点の候補者に13万票以上の差をつけて圧勝した。斎藤氏の再選に兵庫県議や街の人からは、賛否両論の様々な声があげられている。
当選から一夜明け「まだ実感わかない」
17日、兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦氏。
一夜明け、午後1時から応援メッセージが書かれた“斎藤ブルー”の付箋で埋め尽くされた選挙事務所で取材に応じた。
斎藤元彦氏:
まだ実感がわかない面もあります。大変厳しい状況からのスタートでしたので、多くの県民の皆さんのご支援で当選させていただいた。ここまでの選挙戦、皆さんの力を借りてさせてもらうことができたということ本当にうれしく思います。
次点の候補者に13万票以上の差をつけて圧勝した斎藤氏は、「民意を受けた今、政策を重視して取り組みたい」と意気込みを語った。
斎藤元彦氏:
県民の皆さんの多くはいい政策、そして、公約の実現に向けた期待が大きいですから、そういったところに、来年の予算編成案に向けて、力を入れていくということが大事だと思います。
SNSでの活動の広がりから、徐々にボランティアスタッフなどが増え、着実に票を伸ばしていった斎藤氏。
斎藤元彦氏:
駅立ちをさせていただき、しばらくしてからSNSなどを通じて集まってくれる方が少しずつ、少しずつ増えていき、出陣式も多くの方が来ていただいた。そこで少し風が吹いてきてるかなと感じました。
パワハラなどの疑惑の告発から、全会派による辞職要求、そして全会一致で可決された不信任決議。
対立した県議会との関係については、「県議会も今回の新たな民意を受けた後でどういった、知事部局と県議会の関係性になっていくかも、しっかり見定めさせていただくことが必要だと思います」と話した。
また、「多くの県議の皆さんは、もともと私がやる政策や取り組みや、予算にはすごく共感していただいている方が多い。これからいい政策をしていきたいという共通の思いの中でコミュニケーションを会派とやっていけば、大丈夫じゃないかなとは思いますね」と自信をもって答えた。
兵庫県議の反応は様々…
選挙で再選を果たした斎藤氏について、不信任を決議した兵庫県議は、どのように受け止めているのだろうか。
兵庫県・増山誠議員:
(当時は)様々な葛藤があったが、(不信任)賛成票を投じたということ。本当に私としては(再選は)良かったなと思う。
一方、別の県議は再選はあってはならないこととしつつも、議会運営は割り切って対応していくという。
兵庫県・上野英一議員:
あってはならんことになったなと思ってますね。我々は議員。斎藤さんが出してくる政策に対して是々非々で臨むだけでいいものはいい、悪い物は悪いとやる。また同じように不信任とかということは難しいんじゃないかと思う。
街の声は賛否両論
午後1時から行われた取材の前に、商店街では有権者に囲まれた。
支持者の中には、「本当に頑張ってよ、県がよくなるように。ありがとう。涙が出そう。ありがとう」と声をかける有権者の姿もあった。
議会からの不信任を跳ね返す形となった斎藤氏。
兵庫県民に話を聞くと、40代「若者支援をすごく頑張られてたり、学校の設備整えてくれたり、私も子供がいるので、そういうところをさらに加速させてくれることを期待する」20代「前よりは信頼できると思う。若者が生きやすい県にしてくれたらいい」との声が聞かれた。
一方、パワハラ告発問題をめぐり、「やっぱり人が亡くなっているので、政策よりも人道的にどうかなと思う。不信任された人をもう一度再選するというのはどうなのか」「人が亡くなったりしているのでちょっと微妙にはなったが、これからもっと調査して色んな事実がちゃんとした事実が出てきたらいい」などの厳しい声も上がっている。
(「イット!」11月18日放送より)
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