兵庫県知事選で再選を決めた斎藤元彦氏(47)に19日、県庁(神戸市中央区)で当選証書が手渡された。自身のパワーハラスメント疑惑を含む文書告発問題を巡り、県議会から不信任決議を受けて失職した斎藤氏が再び県政のかじ取りを担うことになる。斎藤氏は「頑張りたいと思います」と語った。任期は2028年11月までの4年間。
この日、斎藤氏が初登庁すると、県庁の玄関前に集まった多くの支援者らが出迎えた。「お帰りなさい」「頑張ってください」などの声が上がり、斎藤氏は深々と一礼した。
その後、授与式で永田秀一・県選挙管理委員長から当選証書を受け取った。午後に就任の記者会見を開く。
文書告発問題を巡っては、元県西播磨県民局長の男性が3月、斎藤氏らの疑惑を記した文書を一部の報道機関や県議に匿名で配布。県は5月、公益通報の調査結果を待たずに男性を停職3カ月の懲戒処分とした。男性は7月に死亡した。県議会は調査特別委員会(百条委)を設置し、疑惑について調査していたが、9月に自民や維新の会派も含めて全会一致で不信任決議を可決した。斎藤氏は自動失職。出直し選となった17日投開票の知事選で111万票余りを獲得し、再選を果たした。【山田麻未、面川美栄】
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