9月に全会一致で斎藤元彦前知事の不信任決議を可決した兵庫県議会の各会派は、斎藤氏再選という結果に大きな衝撃を受けた。各会派では今後の対応を模索している。
姿勢見極めたい 自民県議団幹事長
不信任案提出を主導した自民党県議団の北野実幹事長は「民意は真摯(しんし)に受け止め対応していく。対立ばかりでは有益でないので、県議会としても県民と対話を重ねて信頼を回復していくべきだ。就任後の姿勢をしっかりと見極めたい」とコメントした。
関係再生は困難 県民連合幹事長
ひょうご県民連合・上野英一幹事長は「あってはならないことになった。(斎藤氏は)元西播磨県民局長が亡くなったことにも『非常に残念だ』とは言うが、謝罪はない。職員との信頼関係の再構築はあり得ないのでは。会派としては従来通り、斎藤氏の政策に是々非々で臨みたい」と厳しい表情を見せた。
是々非々で対応 維新の会団長
県議団として清水貴之氏に出馬を要請した維新の会・岸口実団長は「結果は届かなかった。斎藤氏が100万を超える票を得て当選したのは民意であり、尊重して県議団として取り組む。予算や施策については、是々非々で対応したい。県議会や職員とのコミュニケーションを重視するという言葉に期待する」とした。
粛々と政策議論 公明議員団幹事長
自主投票だったが、実質的には稲村和美氏を支援した公明党議員団の越田浩矢幹事長は「民意を得て当選したことをしっかり受け止めたい。政策的に対立はないので、政策議論は粛々とやりたい。政策決定の過程をもう少し丁寧に議論をしていくよう改善をしてほしい」と注文をつけた。
今後も事実解明 共産県議団団長
大沢芳清氏を推薦した共産党県議団・庄本悦子団長は「選挙戦は政策的な戦いではなく、ネットで有権者があおられた印象を持ち、残念な思いだ。百条委では引き続き事実を明らかにしていく」と話した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。