石破首相は、南米でAPEC(アジア太平洋経済協力会議)、G20(20カ国・地域)と相次いだ首脳会議を終え、間もなく帰国の途に就きます。
習近平国家主席との初会談では前向きな回答を得た一方、トランプ次期大統領との面会は実現せず、成果と課題が残りました。
石破首相:
トランプ次期大統領との向き合い方につきましては、この対峙(たいじ)という考え方を私は取るものではございません。ともに協力できる関係というものの構築のために、さらに努力をしていきたいと。
トランプ氏との会談見送りの結果に、政権幹部は「トランプ氏は人事や国内の政権基盤固めで忙しい」「やむを得なかった」と胸の内をのぞかせました。
今後も調整は続きますが、大統領に就任する2025年1月以降の早期会談は、まだ不透明です。
一方、ペルーでの中国の習主席と首脳会談では、深センの男子児童殺傷事件を受け、在留日本人の安全確保に向けた前向きな回答を引き出しました。
同行筋は、「中国は石破政権との関係構築を重視している」と手応えを示しつつ「課題がすぐに解決するわけではない」と述べ、当面は是々非々の関係となります。
帰国後の臨時国会では、少数与党として補正予算を成立させられるか難しいかじ取りとなります。
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