【ビエンチャン共同】中谷元・防衛相は21日、訪問先のラオスの首都ビエンチャンで中国の董軍国防相と会談した。日本周辺での中国軍の活動に強い懸念を表明。石破茂首相と習近平国家主席が確認した「戦略的互恵関係」の構築に向け、防衛当局間の対話推進で一致する見通しだ。日中防衛相会談は中谷氏の就任後初めて。 中国の軍事活動を巡っては、8月に軍用機が初めて日本領空を侵犯。日本政府は今月19日、中国側が「技術的問題で進入する意図はなかった」として事実関係を認め、再発防止に努めると伝達してきたと発表した。中谷氏はこうした経緯を踏まえ、今後も動向を注視すると伝えるとみられる。 9月に発生した中国空母の接続水域航行や、沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海情勢、中国軍とロシア軍の共同行動にも言及する見通しだ。 昨年5月に運用を開始した日中防衛当局間のホットライン(専用回線)の適切な運用を申し合わせ、対話や交流の推進について意見交換する。
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