◆元副議長らから意見聴取
22日は郡司彰元参院副議長と国立国会図書館の職員から聴取。衆院の浜田靖一議院運営委員長(自民)も同席した。25日には山東昭子元参院議長から聴取する。首相官邸に入る石破首相=22日(佐藤哲紀撮影)
郡司氏は旧文通費の使途に関し「所属する政党によって使い方は違う」と説明。参院の比例代表などを念頭に、議員の活動範囲も考慮した上でルールを決めるべきだとも指摘した。 使途の公開範囲は「広い方が良い」と理解を示し、残金返納については「当然だ」との認識を示した。いずれの課題も時間をかけて議論すべきだと訴えた。 牧野氏は聴取後、記者団に「来週なるべく早く(参院の)協議会を設置したい。最終的には両院で合同で協議したい」と述べた。◆使途の公開義務もない「第2の財布」100万円
旧文通費は、歳費(給与)とは別に国会議員に毎月100万円支給されているが、使い方に具体的な基準がなく、使途の公開義務もない。事実上、国会議員が自由に使える「第2の財布」とも呼ばれる。 党から党幹部らに支出される使途不明の「政策活動費」見直しなどは政治資金規正法の改正が必要となるが、旧文通費の見直しは歳費法の改正となる。 参院に先立ち、衆院は20日に与野党による協議会の初会合を実施し、▽使途公開の範囲
▽公開のあり方
▽残額の扱い
の3項目が論点となることを確認した。「事務所経費」「人件費」など、どのような項目を明示するか、領収書も公開するかが具体的な課題となっている。 石破茂首相(自民党総裁)は11日の党両院議員総会で政策活動費や旧文通費の見直しについて「年内に決着をはかりたい」と強調。野党や公明党も28日召集の臨時国会での法改正を主張している。(坂田奈央、長崎高大)
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