新潟県佐渡市で24日に開かれた世界文化遺産「佐渡島の金山」の追悼式に参加しなかった韓国の政府関係者と遺族らが25日、同市で朝鮮人徴用工が戦時中に住んだ寮の跡地を訪れ、独自の追悼行事を営んだ。朴喆熙駐日大使は「悲しい歴史が記憶されるよう、韓日両国が真剣に努力していかなければならない」とあいさつした。
式は「第四相愛寮」跡地で韓国外務省が主催。「佐渡鉱山強制動員韓国人犠牲者追悼式」の横断幕とテントを設置し、祭壇にリンゴなどを供えた。遺族の3家族9人と韓国政府関係者ら計約30人が参列。1家族ずつ白い菊を手向け、涙を流す遺族もいた。朴大使は「韓国人労働者たちの涙と犠牲があったことを永遠に忘れない」と語った。
24日の追悼式には韓国の関係者も招待されていたが、直前になって参列を取りやめた。韓国外相は「両国が受け入れ可能な合意に至るのは困難と判断した」と説明していた。7月の世界遺産登録の際、日本政府は朝鮮人労働者に関する展示と、毎年の追悼式開催で韓国政府と合意していた。〔共同〕
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