全国知事会の村井会長（宮城県知事）は25日、石破首相との懇談の場で、「103万円の壁」などを巡り、「地方の財源に大きな穴が開いてしまっては意味がない」と直接伝えた。
首相官邸で開かれた石破首相や閣僚との懇談で挨拶した村井知事は、「103万円の壁」の引き上げと「トリガー条項」の見直しに言及。
その上で、「所得が上がる、そして労働不足の解消につながる施策なので、誰もが反対できない。我々、知事会としても賛成をしている」としつつ、「それによって、地方の財源に大きな穴が開いてしまっては意味がない。結果的に行政サービスが落ちてしまうことになる」と指摘した。
そして、懇談に先立ち開かれた全国の知事による会議での意見をまとめ、「一言で言うと、恒久的な措置として行うならば、我々の財政措置も恒久的な措置として、しっかりと手当をしてもらわなければ困るということ」を伝えた。
石破首相への“直談判”について、村井知事によると、「ぜひとも総理に直接、言ってくれ」と他の知事から求められたという。
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