秋田県東成瀬村で建設が進む成瀬ダムの本体の工事がほぼ完了し、20日、関係者が工事の節目を祝った。

成瀬ダムは、洪水被害の防止をはじめ、農業用水や水道水の確保、発電などを目的とする多目的ダムで、2027年度に完成予定。2018年から整備が進められていて、ダムの本体・堤体の工事が98%完了した。

20日は関係者が集まり、工事の節目を祝った。

現場では、人手不足や人件費の高騰などに対応するため、自動運転の重機が24時間稼働して工事が進められた。

2024年最後の作業は、石や砂、セメントと水を混ぜた材料を入れ、重機を使って固めた。

成瀬ダムは早ければ2026年の冬ごろに、ダムに問題がないかを確認する試験が始まる予定。

 成瀬ダム工事事務所・安部剛事務所長:
「CSGを年内に完成できて非常にうれしく思っている。社会情勢が厳しくて大変なところだが、引き続き事業管理を続けながら、いくらでもコスト縮減に努めて、令和9年度(2027年度)の完成に向けて頑張っていきたい」

なお、成瀬ダムの総事業費は、1530億円で計画がスタートしたが、人件費や資材費の高騰などで増額され、2600億円まで膨らんでいる。

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