島田市の染谷絹代 市長は4月30日に開かれた定例記者会見で、5月26日に投開票が行われる県知事選挙について、「県政を仕切り直す、立て直すことが出来る人を選ばないと静岡県は本当に大変なことになってしまうという危機感を持っている」と述べました。

静岡県では川勝平太 知事の辞職に伴い5月26日に県知事選が予定されていて、島田市の染谷市長は、今回の選挙を「(川勝知事による)これまでの15年の県政をどう仕切り直しできるのか?『オール静岡』と皆さん言うが、本当の意味で『オール静岡』を実現できるのは一体誰なのかということが問われる選挙」と評しました。

会見の中で、染谷市長は県が現在抱えている課題として「県と国との連携が出来ていないこと」「県当局と県議会との連携が出来ていないこと」「県と市町との連携も十分ではなかったこと」の3つを挙げ、新たな知事については「しがらみのない人。東部・伊豆半島の人が“西高東低”ということを大変おそれているが、それは県中部も同じ。しがらみのない人、バランス感覚を持っている人、そして県内の諸課題について熟知している誠実な人がいい」と口にしています。

また、「リーダーシップだけで選んだら川勝県政と同じことになってしまう」との見方を示し、「強いリーダーシップで、発信力があって、表現力もある知事の15年間がどうだったのかということを考えると、県政を仕切り直す、立て直すことが出来る人を選ばないと静岡県は本当に大変なことになってしまうという危機感を持っている。今後の静岡県の命運が懸かっている」とも話しました。

このため、報道陣から「(染谷市長が触れた)キーワードが特定の候補予定者が言っていることに近い」と問われると、染谷市長は「想像した人と同じだと思う」と具体的な名前を挙げることこそ避けたものの、「これまでの人(川勝知事)に後ろ盾があったり、しがらみがあって、こういう状況になっているのだとすれば、やはり県民の声を聞ける人、調整能力のある人がならないとまた同じ15年・16年になってしまう可能性がある」と述べています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。