岸田総理大臣は8日から国賓待遇でアメリカを訪問し、バイデン大統領との首脳会談に臨みます。また日本の総理として9年ぶりとなる、議会演説も行います。

 岸田総理は、今回の訪米を今年の最も重要な外交日程と位置付け、朝も総理官邸に歴代の駐米大使らをを招いて詰めの調整を行っています。

 首脳会談の柱の一つは安全保障で、自衛隊と在日米軍の「指揮統制」の連携などを協議します。

 AIや半導体に加え、アメリカの「アルテミス計画」を含む宇宙分野でも、協力を確認します。また、フィリピンを交えた、初の3カ国首脳会談を開催します。

 ちょうど7日は南シナ海で、オーストラリアも加えた4カ国で共同訓練を実施したばかりで、覇権主義的な動きを強める中国への対応を強化します。

 総理周辺は、国内の厳しい政治状況を念頭に「訪米を機に、雰囲気が少しでも変わってくれれば」と、巻き返しのきっかけにしたい本音ものぞかせています。

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