自ら撮影した画像で、秘書が運転する車の速度超過の疑いがSNS経由で発覚した自民党の武井俊輔衆院議員(49)。2日の記者会見では、一般道を時速約90キロで走行した疑いについて、急がせるような指示を否定しつつ、「速度超過には気づかなかった」と釈明した。

 「過去にご迷惑をかけたので自分を乗せているいないにかかわらず、運行に注意することを指導してきた」「法令順守も含めて徹底をしてきたつもりだが、足らざるところがあった」。武井氏は約40分の会見で3度頭を下げた。

 武井氏の事務所スタッフが起こした車を巡るトラブルは今回が3度目だ。2019年には当時の私設秘書が飲酒運転で事故を起こしたとして、警視庁から聴取を受けたことが判明。21年には元秘書が都内で当て逃げ事故を起こして略式処分を受け、同乗の武井氏も自動車損害賠償保障法違反などの疑いで書類送検された(不起訴処分)。

 武井氏は会見で「支援者にしっかりと経緯を説明して、再発防止策にご理解いただけるよう努める。非常に厳しい声もいただいている。受け止めて、説明も続けていかなければいけない」としつつ、「県民、選挙区のみなさんのお役に立てるように努める」と議員を続ける考えを示した。一方、同党県連の星原透会長は「政治資金の不記載で党への厳しい声が寄せられている時でもあり、本人だけの問題ではない。公人としての自覚が足りない。県連としても本人に注意せざるを得ない」と苦言を呈した。(中島健)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。