高レベル放射性廃棄物いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定をめぐり、玄海町が受け入れを検討している文献調査について、市民団体が反対する署名や要望書を提出しました。

【原発を考える鳥栖の会 野中宏樹代表】
「私たちはこの無謀で無責任な、そして今だけにしか時間軸のないこの決議に断固反対いたします」

玄海町に要望書などを手渡したのは、原発に反対する佐賀市や鳥栖市の市民団体です。
要望書などでは「原発の地元住民に核のごみの負担まで押し付けるのはあまりに理不尽」「町民に十分な説明もないまま、短期間での拙速な決議に深い憂慮と憤りを覚える」としていて、文献調査を受け入れないよう求めています。
また団体が集めた個人で1万582筆、団体で53筆の署名を提出したほか玄海町民を対象に団体が実施した電話調査の結果もあわせて提出しました。
団体によりますと、「住民への説明が十分に行われたか」という問いについては、125人が回答しうち88%が「いいえ」と回答したとしています。

【原発を考える鳥栖の会 野中宏樹代表】
「町長にはぜひ後の世代に対する責務も負いながら判断していただきたい」

脇山町長は、5月中に文献調査を受け入れるかどうか最終判断をする方針です。

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