岸田首相は2日、訪問先のフランスで記者団の取材に応じ、マクロン大統領との会談で「インド太平洋と欧州大西洋の2つの地域の安全保障を切り離して考えることは困難だ」との認識で一致したことを明らかにした。

フランス・パリでマクロン大統領との首脳会談など一連の日程を終えた岸田首相は、出国前に記者団の取材に応じ、会談の内容などを説明した。

この中で、自衛隊とフランス軍の協力の強化に向け、「部隊間協力円滑化協定(RAA)の交渉開始について合意した」と明かし、「着実に進めていきたい」と強調した。

そして、「中国を含むインド太平洋、ウクライナ、中東情勢」を挙げ、「地域情勢について忌憚のない意見交換をした」と述べた。

その上で、「緊迫度を高める国際情勢の中で、インド太平洋と欧州大西洋の2つの地域の安全保障を切り離して考えるのは困難であるということで一致できた」と明らかにした。

また、「G7の場を含め、価値や原則を共有する日仏連携を強化していく」との認識でも一致したと説明した。

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