岸田文雄首相

 岸田文雄首相は3日午後(日本時間4日午前)、パラグアイの首都アスンシオンを訪問し、ペニャ大統領と会談する。同国は南米唯一の台湾承認国で、両首脳は、中国が軍事的圧力を強めている台湾海峡の平和と安定の重要性を確認する。情報通信や宇宙分野での人材育成や技術協力を進める覚書にも署名する見通しだ。

 日本の首相が同国を訪問するのは6年ぶり。昨年8月に大統領に就任したペニャ氏と初めて対面で会談する。

 パラグアイは、ブラジルやアルゼンチンなどと構成する関税同盟「南米南部共同市場(メルコスル)」の議長国を務める。メルコスルと日本の今後の関係強化についても意見交換する。

 両国の友好の証しとして、首相がペニャ氏から勲章を受けることも決定。首脳会談後に授与式も開かれる。【ブラジリア村尾哲】

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