岸田文雄首相による11日の米議会での演説に関し、識者からは肯定的に評価する声が上がった。米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)アジア担当副部長のニコラス・セーチェーニ氏は「日本が自ら行動し、米国を支援するという考え方を示したのは非常に重要だった」と指摘。ウクライナへの支援継続の呼びかけは「直接的で力強いメッセージだった」と語った。
セーチェーニ氏は、米国への最大の戦略的な挑戦は中国だとの認識が超党派で共有されており、「尻込みしない同盟国」として日本への支持は一層固くなると話した。
米平和研究所のビクラム・シン上級顧問は、演説の狙いの一つは「日本が安全保障で米国にただ乗りしないと示すことだった」と指摘。11月の大統領選で返り咲く可能性があるトランプ前大統領が過去に、日米同盟が片務的だと主張していたことを意識したと分析した。(共同)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。