自民党本部(資料写真)
派閥の裏金事件で内閣や党の支持率が低迷する中、自民は4月28日投開票の衆院の3補欠選挙で不戦敗を含めて全敗。静岡県知事選でも態度を鮮明にした上で敗れた場合、岸田文雄首相の政権運営がさらに不安定になる可能性がある。 党本部には推薦を出すことへの慎重論もあったが、地元の静岡県連の意向を重視した。県連は4月に大村氏の推薦を決め、党本部に推薦を上申していた。党幹部は本紙の取材に「県連が推薦を出しているのに、党本部が出さないのは良くない」と述べた。 党内には「このタイミングで与野党対決の構図は厳しい」(中堅)との見方が根強い。県連幹部は党本部推薦を受けることになっても「知事選は補選と違って国政選挙ではなく、与野党対決にはならない」と予防線を張っている。公明党は自主投票を決めている。 知事選は川勝平太知事の辞職に伴って実施される。大村氏、鈴木氏のほか、共産党県委員長の森大介氏、政治団体代表の横山正文氏も立候補する。また、会社社長の無所属浜中都己氏、自営業の無所属村上猛氏が7日、出馬を表明した。(井上峻輔) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。