伊藤環境相は9日の参院環境委員会で、水俣病の被害者団体との懇談の場で、被害者側の発言中に、環境省が時間超過を理由に被害者側のマイクの電源を切り発言を制止した問題について、「大変遺憾であり、発言されていた方に対して大変申し訳ない思いだ」と改めて陳謝し、被害者団体と改めて懇談する方針を表明した。その上で水俣病問題の全面解決のために「私の能力の限りにおいて最大限努力したい。現行法制の中で最大限何ができるかということ。その現行法制で足りない部分があることが指摘されているので、これはちょっと行政府の立場を超えるが、そこについても一政治家として努力したい」と述べた。川田龍平参院議員の質問に答えた。

伊藤環境相は委員会の冒頭に、前日に自らが再び水俣に出向き、7つの被害者団体の10人以上と面会して謝罪したことを説明し、被害者団体側から「人の気持ちを考えた対話をしてほしい。懇談の際にもっと時間をとって話を聞いてほしい。今回のことを反省してしっかり引き継いで欲しい」といった要望があったことを明らかにした。

その上で、「改めて懇談の場を作ってほしいという意見・要望があり、私の責任で懇談の場を設けることを決定した。具体的な時期や方法については今後調整していく。今後、今回の深い反省の上に立って、環境省として皆様に寄り添って対応できるように、しっかり進めてまいりたい」と述べた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。