自民党・安倍派の政治資金パーティーをめぐる裏金事件で、在宅起訴された会計責任者が、初公判で起訴内容を大筋で認めた。東京地裁前から、フジテレビ社会部・空閑悠記者が中継でお伝えする。
一連の裏金事件で、初めての正式裁判に出廷した松本被告は、質問に対して力強い声でハキハキと答え、堂々としていた。
安倍派の会計責任者、松本淳一郎被告は、派閥の政治資金パーティーをめぐり、約6億7500万円の収入と支出を収支報告書に記載しなかった罪に問われている。
松本被告は初公判で、起訴内容を大筋で認めたうえで、一部の議員が中抜きした分については、把握していなかったと主張した。
一方、検察側の冒頭陳述で「安倍派の収支報告書については事務職員が作成していて、議員が関与することはなかった」と指摘した。
―― 松本被告は、なぜ虚偽記載をすることになったのか?
ポイントは、前任者からの引き継ぎ。
検察側は、「松本被告は引き継ぎの中で、キックバックした分を除いた金額を記載していると報告を受けた」と明らかにし、「それまで虚偽記載が発覚しなかったことから虚偽の金額で報告書を作成した」などと主張した。
次回の裁判は6月18日で、被告人質問が行われる予定。
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