自民党安倍派の裏金事件をめぐり、同派の座長を務めていた塩谷立元文部科学相=自民離党=は13日、BS日テレの番組に出演し、元派閥会長の森喜朗元首相から、「座長」という形式上の派閥トップとしての責任を取る形で議員辞職するよう迫られていたことを明らかにした。

 塩谷氏は1月下旬に森氏と面会した際、「(議員辞職要求のような)それらしいことを(言われた)」と説明。一方、森氏の要求については「聞き置いて、そのまま自分の中で、しまった」と語った。塩谷氏は4月、岸田文雄首相が主導する形で党から離党勧告を受け、党を離れた。

 森氏は今月10日発売の月刊誌「文芸春秋」のインタビューで、萩生田光一前政調会長、松野博一前官房長官ら同派の有力者「5人衆」の依頼を受け、塩谷氏に「全責任を取るので仲間を救ってください、と申し出れば、君は立派だと光り輝くよ」と議員辞職を迫った、と語っている。(森岡航平)

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