党員の獲得に向けて信頼回復をしながら、頑張ってくれ――。裏金事件による党員減少に苦しむ自民党の総裁を務める岸田文雄首相は16日、金子恭之組織運動本部長に党員数の回復に努めるよう求めた。

 金子氏が首相官邸での面会後、記者団に明かした。党が3月に公表した2023年末の党員数は、前年から3万人余り減り、109万人強。裏金事件が要因と分析した。

 この日、甲府市であった政治刷新車座対話では、出席者から「党員ということが今は言いづらい」「どういう改革をしたいのか、発信力は極めて弱い」などと批判が噴出し、信頼回復にはほど遠い。自民は事件を受けた政治資金規正法の改正をめぐっても、後ろ向きとの批判を浴びており、党員増は容易ではなさそうだ。

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