笹川平和財団は16日、来日している中国軍中堅幹部の歓迎行事を東京都内で開いた。日中防衛交流事業の一環で、防衛省から約20人が出席。訪問団を率いる張保群少将はあいさつで「両国関係発展のために土台を築く」と述べ、関係改善に期待を示した。訪問団は佐官級ら約20人で、14日に来日した。

歓迎行事で笹川陽平日本財団会長は、自衛隊代表団が今秋にも訪中する予定だと明らかにした。張氏は建設的で安定した日中関係を構築する必要性を強調。防衛省の出席者は、交流事業を通じた相互理解の増進を訴えた。

交流事業は昨年、新型コロナウイルス禍による中断を経て4年ぶりに再開。7月に自衛隊代表団が訪中したが、中国側は9月に予定していた来日を見送った。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出が影響したとみられている。〔共同〕

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